2010年9月26日日曜日

学者猿コンサル

2010年9月 Brisbaneで開催されたIFIP WCC2010でHistory of Computingのシンポジウムがあった. そこでオーストラリアのMonash大学のJudy Sheardさんが同大学のコンピュータ博物館を紹介した. そのスライドの中に, おや?と思う絵があった. 一瞬の内に次に進んだが, 同行の山田さんがその絵を写真に撮っておられたので, 頂いた.

Consul, the Educated Monkeyという計算関連の教育玩具である. ウェブページで調べると, 1916年頃にアメリカで売り出されたものらしい.


(出典http://www.rechenwerkzeug.de/consul.htm)

使い方はこうだ. 猿の両足を, 図のように下の目盛の3と9に合わせると, 猿の手が示す枠の中に積の27が現れるのである. 目盛の右端の12の右には四角が見えるが, 片足をそこに合わせると, 他方の足の自乗が現れる.

これは乗算表であるが, この表は差し換えられ, 加算にも使える.

こういうものがあると知ったら, プログラムしたくなるのは当然である.

http://playground.iijlab.net/~ew/consul/consul.htmlを見て欲しい. これは十六進の乗算表である. 下の目盛は0からfまであり, 目盛に乗っている足の辺りをマウスで横に動かすと, リンク機構がつられて動き, 赤印の交点の直ぐ上に積が現れるようになっている.


多少の設計ミスで, 0とfの積などでは, 赤印が頭の上に行ってしまうのは, ご愛敬である.

なお, Consulのシミュレータもウェブにあった.

http://www.edumedia-sciences.com/de/a572-consul-the-educated-monkey

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