2011年6月6日月曜日

Banbury Road

前のブログ(グラフの描き方)に英国の道の図を載せた.

それにBanbury Rdの表示がある. Banbury RoadはOxfordから北の方Banburyへ行く道である. さらに北へ進むとCoventryへ至る.

英国の初期の計算機研究の中心はもちろんCambridge大学のComputer LaboratoryとOxfordのComputing Laboratoryであった. まぁEdinburghとかNew Castle upon TyneとかManchesterとかImperial Collegeとか他にもあるにはあるが.

CambridgeはWilkes. OxfordはLeslie Foxがリーダーであった.

私は1971年にIFIPの会議でWarwick大学へ行ったとき, OxfordのChristopher Stracheyがいて, 当時のMiniの後の座席に私を押し込み, 助手席にBrian Randellを乗せ, 大柄な自分も運転席へ潜り込むように乗り込み, John Buxtonの1400年頃に出来た家へ, 田舎道を走った.

ところで, そのBanburyという町は, Mother Gooseの詩

Ride a cock horse to Banbury Cross
To see a fine lady upon a white horse
With rings on her fingers and bells on her toes
She shall have music wherever she goes

で有名である. Banbury Crossは十字路ではなく, 十字架というか, 記念碑である. 私は1998年, Oxfordにいったついでに, Banburyまで列車で行き, Banbury Crossを見てきた.

Baring-GouldのThe Annotated Mother Gooseによると, このa fine ladyはElisabeth I女王か, Coventryが近いのでLady Godivaかとか書いてあるが正確なことは分からない.

Coventryには町の中心にLady Godivaの像がある. また私がBanburyに行った時はなかったが, いまはCrossの近くに, a fine ladyの像があるらしい.

Banbury Roadという住所に思い出があるのは, 1974年に私が訪ねたころの, Oxford大学のComputing LaboratoryがBanbury Roadの何番地かにあったからだ. 大学の研究所とは思えない, 普通の家であった. そこで, StracheyとJoe StoyのOS6をコピーを手にいれた. その後, Computing Laboratoryは, 大きなビルに移転し, Banbury Roadとは無縁になった.

今でもBanbury Roadは懐かしい道だ.

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