2012年4月11日水曜日

太陽太陰暦

英語ではlunisolar calendarというらしいから, 日本語とは順が反対だが, 太陰太陽暦でもいいようだ.

要するに月齢に合わせて月を決めるが, ときどき閏月をおいて, 季節を合わせる. その規則はどこにでも見つけることができる.

• 新月の起きる日を, 新しい月の朔日(ついたち, 1日)とする.

• 24節気のうち, 太陽の黄経が30度の倍数になる中気に各月を対応させる. 中気の対応しない月を閏月とする.

昔の本を読むと, 春一月, 夏四月, 秋七月, 冬十月と書いてあるが, 旧暦では1, 2, 3月が春, 4, 5, 6月が夏, 7, 8, 9月が秋, 10, 11, 12月が冬である. その各月に中気が対応し, 中気のない月が閏と書いてあるから, 手元の天文年鑑を見ながら計算してみた.

新月と節気の日付と時刻を順に書いてみると,

新月 2月22日 7h35m --- a月1日(2月)
啓蟄 3月 5日 13h21m 345度
春分 3月20日 14h14m 0度
新月 3月22日 23h37m --- b月1日
清明 4月 4日 18h 6m 15度
穀雨 4月20日 1h12m 30度
新月 4月21日 16h18m --- c月1日
立夏 5月 5日 11h20m 45度
小満 5月21日 0h16m 60度
新月 5月21日 8h47m --- d月1日
芒種 6月 5日 15h26m 75度
新月 6月20日 0h 2m --- e月1日(5月)
夏至 6月21日 8h 9m 90度

aの月は春分があるから2月である. eの月は夏至があるから5月だ.




b,c,dが3月と4月とその閏月になる. bの月には黄経30度の穀雨があるから3月になる. cの月は小満があるから4月で, dの月には30度の倍数になる節気がないから, 閏4月だと思った.

ところが旧暦に関するウェブページを見てみると違うのである. 閏は4月21日からの3月の方であって, dの月が4月であった.

なぜかというと, 小満と5月の新月は, 小満の方が7時間半ほど早いが, 同じ日である. 新月が何時でも, その日の午前0時から5月になるのである. 従って小満はd月1日にあることになっているらしい.

天体の運行に基づくカレンダーはこういうところが微妙だ. 平朔とかカレンダー用のアルゴリズムをCalendrical Calculationsでもっと勉強する必要がある.

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