O'Beirneの正しい読み方はよくは分らぬが, とりあえず「オベアーン」ということにしよう. 上のウェブページで動き続けている形はスクリーンショットをとると下の6枚のようになっている. 上左(I) → 上右(J) → 中左(K) → 中右(L) → 下左(M) → 下右(N) → と移り変って左上のIへ戻る.
目をこらして図を眺め, それぞれのサイズを見ると(奥行き, 幅, 高さの単位長は6,4,3なので)
奥行きx | 幅y | 高さz | |
I | 6×2=12 | 4×3=12 | 3×4=12 |
J | 6×3=18 | 4×2=8 | 3×4=12 |
K | 6×4=24 | 4×2=8 | 3×3=9 |
L | 6×4=24 | 4×3=12 | 3×2=6 |
M | 6×3=18 | 4×4=16 | 3×2=6 |
N | 6×2=12 | 4×4=16 | 3×3=9 |
しっかり分りたかったので, まず模型を作ることにした.
6種類のピースで出来ているが基本的には3種類の立体が必要で, そのそれぞれの展開図を下の図のように描き, 30センチ×40センチの工作用紙(30円)を使って4個ずつこしらえた.
これらは元々6×4×3の直方体を6の方向へ2倍(12×4×3になる. 上の写真左, 以下X), 4の方向へ2倍(6×8×3になる. 写真中, Y), 3の方向へ2倍(6×4×6になる. 写真右, Z)したものである. この2個ずつからA+, B+, C+, C-, B-, A-の6個のピースを作る. 下の写真の前列が左からA+, B+, C+, 後列がC-, B-, A-である.
写真では分り難いから, 図で示すとこうなる.
これらを積み重ねた下の写真の左側は上からA+, B+, C+, 右側は上からC–, B–, A–である. これを左右から合体させると最初の写真のIが出来る.
右のを少し奥にずらしてから合体させたのがJである.
模型をいろいろこねくりまわして, 移り変わりを描くことができた. 黒線はピースの境界. ジグザグの赤線は分割し, 1段ずらして再度合体させると次の図形に進む線だ. 青線は逆方向に回転する分割線. 6個のピースのすべてが見えているのが意外であった. 黒いジグザグ線も見えるが, これはその面の中心を通っていないから, ずらして合体しても直方体にならぬ. そもそも断面が向う側まで届いていない.
とにかくどう動くかは分った. 実にうまく出来ていると思った. Tom O'Beirneがどうしてこれに辿りついたかが, 次なる疑問だ.
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